今月の言葉(7月)「出会いに敏感でありたい」
人生にはさまざまな『出会い』があります。「人」、「モノ(書籍・商品・サービス等)」、「仕事」、「新しい自分」、そして「時間」もまた出会いであります。このような出会い一つひとつによって、人間皆それぞれに自分を磨き、創り上げて来ました。
ヘレン・ケラーは、サリヴァン先生という忍耐のある極めて愛情深い家庭教師と出会ってから、人生が一つひとつ開けていき、ついに身障者の社会福祉に貢献されます。木下藤吉郎(豊臣秀吉)は、実力本位で人材を抜擢する織田信長に出会い仕えたからこそ、天下統一の道が開かれました。出会うべくして出会った偉人達の人生を見ていると、本当にめぐり会いの不思議を感じます。みなさんは、今の会社・仕事と出会った不思議を感じますか?なぜ、今のお客様や仲間と出会ったのでしょうか?
私は、前職の経験を生かし現在の職場におりますが、それは私のライフワークと将来ビジョン(地元沖縄の人財育成)実現の想いがぴったりと合い、縁があったからです。沖縄の方言では、このことを「ゆいま〜る<結(ゆい)を作るという意味で、結び=縁作りということ>」といいます。
『袖すり合うも他生の縁』という諺があります。これは、道行く人と袖が触れ合うちょっとした出来事も、決して偶然ではなくすべて前世からの因縁(他生の縁)によるものという意味です。私は、今、この時、一瞬一瞬を大切にし、逆風の時も順風の時も出会い=縁に敏感な人間であり、これを生かしていきたいと思います。それは、自分自身の存在価値を確認し創り出す術になるものと信じています。
(文責:宮城 加代子)
今月の言葉(6月)「今こそ出発点」
京都大仙院 尾関宗園禅師に次の言葉があります。

この言葉は、弁護士の大平光代氏が人生をやり直して弁護士になろうとした時に、同氏の新たな運命を創り出す礎となった言葉です。
同氏は中学生の時に非行に走り、進学せずに暴力団の世界に足を踏み入れ十代で結婚、そして離婚を経験した後、荒れた生活を送っていました。
この時、父の友人(恩人)からこの言葉を聞き、同氏はこれをきっかけに一念発起して司法書士試験に合格し、社会復帰を成し遂げました。
また司法試験にもチャレンジして見事一発で合格し、今は立派な弁護士となりました。
同氏は背中一面に刺青のある異色の弁護士といえますが、今は家庭を持つ幸せな人生を送っているようです。
同氏は強靱な精神力と集中力、また体力を持ち合わせた人物ですが、人間は誰しも人生の中で幾度か出発点に立たなければならない時があります。
「I was Born 」という英語の受動的・運命的な言葉の通り、人間は生まれ落ちた時から歳を重ねていく中で入学、就職、転職、また職場での配置転換など、自らの意思に依るものもあり、自らの意思とは無関係に出発点に立たされる事もあります。
私達はどういう状況、どのような逆境にあっても最後まで諦めず、踏みとどまって戦い続け、今というこの瞬間を「今こそ出発点」の新たな気持ちで大事に生きていきたいものです。
(文責:福岡直也)
今月の言葉(5月)「 克 己 」
己に勝つ(克つ)ことは容易なことではありません。ことに人生におけるそれは尚更のことです。なぜならば、他人との勝負は勝ち負けが明確ですが、己との勝負はプレ−ヤ−自身が対戦相手であり、同時に審判員でもあるため、勝ち(克ち)負けの判断が曖昧であるからです。
誰しも人は自分の中に独自の判断基準を持ち、これをベ−スに様々な行動や意思を決定しています。しかしながら、この決定された行動や意思が他の人のそれと全く同一であるケ−スは、ほとんど見られないと言ってよいでしょう。なぜなら人それぞれの判断基準は、その人の出生から現在に至るまでの環境によって創り上げられてきたものであり、それゆえその本人の人間性そのものであると同時に自身の主軸であり、またその人の器でもあるからです。判断基準はその人自身であることから、自分の将来を左右する羅針盤でもあるため、自分の領域(殻)から出ようとせずその範疇に止まり続けていては、それ以上の成長を望むことは不可能です。特に、人間は加齢とともにその殻に籠もる傾向がありますが、こうした場合、人間の成長までも止めてしまうことになります。
フランス革命後の混乱期を収拾してフランス帝国を築き上げた皇帝ナポレオン・ボナパルト(ナポレオン一世)は、その天才的な軍事的才能をもって軍事国家を形成・統治し、イギリス・スウェーデンを除くヨーロッパ全土を制圧するほどの偉業を成し遂げました。しかしその一方で、体制を覆そうとする者に対しては全く容赦することなく弾圧するなど、典型的な独裁的統治者でもありました。その結果、反ナポレオン勢力は、武力で圧倒された周辺国だけでなく国内においても増加の一途をたどり、その帝国の崩壊はあっという間のことでした。周囲の意見や情報を無視し、自己の殻からの脱皮ができなかった独裁者ナポレオンの悲しい末路の一例といえるでしょう。
「山中の賊を破るのは易く、心中の賊を破るのは難し」(王陽明)という中国の古い言葉がありますように、自分の殻を破り己に勝つ(克つ)ことは決して容易なことではありません。しかし、現在の自分の殻を破る=自分に打ち勝つ「己に克つ」ことが、より最適な行動・思考を可能にし、人間性を高め、最良な人生を送ることができると私は信じています。
(文責:夘木信寿)
今月の言葉(4月)「言葉」の力
辛いとき、苦しいときに、誰かのちょっとした一言で救われた経験のある方は多いと思います。「言葉」とは、見ることも触ることもできない無形物であるにも関わらず、言霊(ことだま)としてその影響力は絶大であることに改めて驚きを覚えます。政治や科学の力で抑止することのできない戦争も、反戦歌や文学作品、ジャーナリストたちが発する言葉によって、民衆の心を動かし、止める力があります。言葉にはまさに神霊なる不思議な力が宿っているといっても過言ではありません。
常に自分の心に刻み、戒めや励ましとする格言を“座右の銘”にしている方が多くいます。マリナーズのイチロー選手の座右の銘は“継続は力なり”です。数々の偉業を達成したにもかかわらず、まだ見ぬ理想のバッティングを求めて、イチローは毎年新しいフォームに挑み続けています。この言葉は、過去の栄光に固執せず、現状に満足せず、進化し続けるイチローの生き方を集約した、シンプルで核心を突く言葉と言えます。社会が複雑になる昨今、人それぞれ心に確固とした道標となる言葉を持つことの必要性を感じます。
“意志あるところ道あり(Where there is a will, there is a way.)”これは、私が最初に就職した職場を退職する際、はなむけに贈られた同僚の温かい言葉です。それ以来、この格言は私の座右の銘となりました。この言葉によって、逆境に立たされたときにはこれを乗り越える前向きな気持ちになり、また、毎日を漫然と過ごしていないかと自分を戒める気持ちにもなって、今では自分にとって必要不可欠な言葉になっています。
日々の生活の中で、私たちは無意識のうちに多くの言葉を発しています。しかし、私たちビジネスマンは忙しさの余りに自分勝手な主義主張ばかり発してはいないでしょうか。私たちが向き合う相手と心を通じて、その一言ひと言に、真に相手を思いやる気持ちを込めて発すれば、感動と共に良好な人間関係が形成され、その結果、より良き社会が構築されていくのではないのでしょうか。あなたのその一言には、人を、そして社会を変える絶大な力があると信じます。
(文責:澤井紀子)
今月の言葉(3月) 「初心に帰る(感謝の気持ち)」
私達は毎日当たり前のように職場に出かけ仕事をしています。余りにも普段の生活に慣れすぎて、仕事ができることへの感謝の気持ちや、喜びを忘れてしまいがちなのではないでしょうか?
ドイツの世界飢餓援助機構(DWHH)は、世界で8億5千万の人が飢えに苦しんでいるというデ−タを発表しています。世界には働きたくても働けず、飢えに苦しみ、貧困にあえいでいる人達がたくさんいます。あるドキュメンタリー番組の報道によりますと、インドでは、わずか10歳の男の子が朝からごみ置き場に行き、鉄・アルミなどを拾い、それを売って家族の生活を養っているということです。その男の子に将来の夢を聞くと、「学校に行き、勉強をしてしっかりとした仕事に就きたい!」と涙ながらに語っていました。しかし、その涙の奥には輝く未来の姿が潜んでいるように感じられました。
私達は日本という先進国に生まれ、自由経済の下、食べることに困ることなく何不自由なく暮らしています。しかし、もし日本ではなく貧困の国に生まれていたらと思うと、背筋がぞっとするような大変複雑な気持ちになります。どの時代、どこの国、どこの家庭から生まれてくるかは、誰も知るよしがありません。だからこそ日本の国、今という時代に生まれてきたことに感謝せざるをえません。
人間は環境に順応していかなければ生きていけません。現在のさまざまな環境に順応しつつ、仕事ができることへの感謝の気持ちを忘れてはならないと思います。複雑かつ高度社会に身をおく私達は、忙しい中にも心のゆとりをつくり、自分が選択してはじめた仕事、その仕事ができる喜びに感謝する時を持ちたいものです。人生の初心に帰り、仕事をできる喜びと感謝の気持ちを常に持ちながら、誠意を込めて仕事に励んでいきたいと思います。
(文責:中道 俊)
今月の言葉(2月) 「領 収 書 の 人 生」
「人の生き方には二通りある」といいます。イエロ−ハット相談役の鍵山秀三郎氏が、某雑誌に寄稿されていた記事の中に、「請求書の人生と領収書の人生」というくだり件があります。
“もっと、もっと”と際限なく求めて欲しがって生きることは「請求書の人生」であり、“ありがとうございます”と感謝して生きることは「領収書の人生」であるということです。
同氏の知人が幼い頃、お祖母さんから、「寺社にお参りしたときは、『ありがとうございます』と領収書のお参りをしなさい」と教えられたそうです。同氏は、この話しから「求めるばかりでなく、今与えられていることに感謝の心を持つこと」の重要性を認識したと紙面で語っています。
現状に満足することなく、向上心を持ち続けることは己自身の成長においてとても大切なことです。しかし、私たちは公私を問わず他の人々と関わり合って存在しています。関わっている人間同士が、互いに請求書の人生を送っていたらどういう事になるでしょうか。互いに求めるものばかり多ければ、足を引っ張り合い、いつしかその関係の糸も切れることが容易に想像されます。ビジネスの場面では、お客様や周囲の環境に対し感謝の念を忘れては、真にお客様に納得頂けるサ−ビスの提供はできません。
個人主義が主流の現代社会において、「請求書と領収書」のどちらか一方のみの人生というのではなく、両者をバランス良く保ちながら、特に「領収書」の生き方の大切さを再認識することが必要だと思います。
(文責:小泉 薫)
今月の言葉(1月) 「とんがり」を磨き極める
今年は、十二支のスタートの年『子年』であり、一段と新鮮な気持で新年を迎えることができました。「一年の計は元旦にあり」、老若男女、初詣の人々でどこの社寺も賑わいをみせています。多くの若者はジーンズ姿で、とても格好いいものです。
国内外の主要ジーンズのブランドメーカーが競って、糸一筋の『カイハラ株式会社』から素材生地を仕入れています。創業113年目を迎える同社には、「とんがり」技術(真似しようと真似できない技術)があるからです。その「とんがり」の一つに染色技術があります。細かい糸を紺に染める際に、まわりだけを染め、糸の中心部・芯の部分は染めずに生地のままにしておく技術です。この素材で作られたジーンズは使用しているうちに紺の表面から、白色の生地が薄く出て何とも言えぬナチュラルな風合いがあり、『自然の味が出てくる』と世界のジーンズ消費者から絶賛されています。
さらに、初詣の人々を見ていると、多くの人が携帯電話を使用しながら歩いています。このケイタイになくてはならないマナーモードのバイブレーションは、「振動モーター」と「ごくごく小さい電動ブラシ」からできており、その核部分は『田中貴金属工業株式会社」によるものです。同社は、明治18年創業で121年目になります。両替商・質屋からスタートし、貴金属の販売・加工と発展し、今や世界一の貴金属の極細線を作る技術を「とんがり」にして、全世界のケイタイ電話に使われるまでに進化しています。その「とんがり」による技術は、1gの金を一本の極細線にすると、なんと、3,000mにまで延ばせる技術ですから、驚くばかりです。
日本は、長寿企業世界一です。100年以上存続している企業は、15,000社。小規模企業も加えると、なんと10万社にもなります。この全ての長寿企業の共通ポイントの一つは、他社が真似しようとしても真似のできない「とんがり」技術・「とんがり」製品・「とんがり」サービスという何かしらの「とんがり」を持っていることです。
経営は存続。存続するには、「とんがり」を磨き極めることが重要です。
さて・・・ 『我社の「とんがり」は?』 『私の「とんがり」は?』
この一年、更に「とんがり」に磨きをかけ、極めていく年がスタートしたと言えます。
『世界に輝く「とんがり」を!!』を合言葉に、お互い素晴らしい価値ある年にし、今年も一年、存続の記録を塗り替えましょう!!
(文責:高良 高)
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